坂井市丸岡町 H邸
アフターメンテナンスを考慮し導き出した答えは、平面的にも立体的にも直線のシルエット
ホテルのロビーを彷彿とさせる、くつろぎと高級感漂う贅沢なLDK。
林間の道を進んでいった集落であることを忘れてしまいそうなモダンな佇まいのHさんのお宅。
50代でエネルギッシュなHさんですが、近い将来にやってくるセカンドライフを楽しみに、住み慣れた築80年の旧家を建て替えました。
無機質になりがちな印象を、縦ルーバーを大胆に並べて重厚感とぬくもりをプラスしています。
設計における一番のポイントは、「高齢者に優しい住宅である」こと。例えば、スタイリッシュな印象のダークな外壁は、フッ素樹脂加工されたサイジングを採用し、紫外線や雨水などから受けやすいダメージを抑えてます。また、改めて雪国であることを痛感させられた昨冬。屋根には雪下ろしが不要の緩勾配のガルバリウム鋼板を葺き、さらに全面太陽光パネルを設置しました。発電できるエネルギーは、なんと自給率の200%を超えているとのこと。
ボルドー色が部屋のアクセントにもなってるアイランドキッチン。家事動線もコンパクトに設計し、お料理好きの奥様も満足しています。
間接照明を工夫した、美しい玄関。飾り棚は旧家の床板を転用したもの。
中に入って目を引くのが、自然素材で囲まれた空間です。暗くならないように、床はホワイトオーク材、壁はしっくい調の壁を採用。リビング正面の壁は、無垢の木材ブロックを並べ、さらに全ての部屋の天井にも無垢材を敷き詰め、落ち着きのあるワンクラス上の暮らしを想像させる空間に仕上がっています。また、インテリアのアクセントとして、所々にボルドー色のキッチンや家具・意匠を置くことにより、華やかさを演出しています。
収納力たっぷりのシューズクローク。
コントラストが個性的なモダン和室。スライドドアを開けると1間サイズのお仏壇。壁飾りは、旧家の欄間を転用。
プライベートスペースへ繋がる伸びやかなストレート。
他にも、センサー付きのダウンライト照明を多用したり、住設類も省エネ仕様のものをセレクト。また、収納スペースも家屋全体の20%を占め、物を整理しやすくするなど細部までアフターとエコを考慮した住まいにこだわってます。